茨城弁講座
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No.6 No.7 No.8 No.9 No10
No11 No12 No.13 No.14 No.15
No.16 No.17 No.18

No.1



あおなじみ=青あざのこと,なじみは『滲み』,

           東北では『あおなじ』。栃木,千葉でも使われる。

あがっぱら=嘘つき

あぎれる=@飽きる,A呆れる

あぐどい,あくどい,あぐでー,あくでー=【形】
@味が濃い,A(服などが)どぎつい/派手な意味が『味が濃い』意味に転じたと思われる。

あっぱとっぱ=あたふた

あます=@吐く,もどす,A残す,Bのけ者にする意味がある。

いがい,いかいほ=大きい

いがねーちゃった=行くのを忘れちゃった

いぎ=@駅,A往き,B息,C意気,D空気,E生き,F益

いぎもねー=切りが無い様,無駄な様子,もったいない様

いぎぼい,いぎぼえ=元気なこと,勢い,息がある

いしこい,いしけー,いしっこい,いしっけー=しょぼい,ぼろい,ださい

いじやげる,いじゃげる=腹が立つ,むかつく


No.2



いしゃる,いじゃる=退く,後ずさる

いっける=@載せる,A置く,B倒れる

いっちくたっちく,いっちぐたっちぐ,いっちご,いっちごさっちご

=服のボタンを掛け違えた状態,ちぐはぐ,互い違い

◆いんね,いんねー=要らない

うっちゃる=捨てる,放る

えろいんぴつ,えろいんぴづ=色鉛筆/『い』を『え』と発音する代表例

おしゃらぐ=お洒落

おぢる=@落ちる,A(車を)降りる

おっけ,おっけー=お化け

おどめ=赤ん坊



No.3



◆おにんこ,にんこ=おにぎり

おぴとき,おびどぎ=『帯とき』のことで七五三を指す。濁音化,半濁音化の典型的な訛。

おびやあぎ,おびやぎ=お産明け,産後3週間目の祝いのことを指す。『産屋開け』が訛ったもの。

おまんじ=饅頭(まんじゅう)のこと。当時の茨城では拗音がしばしば直音になった。

おんつぁん=叔父/ この『オん』は,『御』ではなく『おじ』が訛ったのであろう。東北弁系訛

がばん=カバン/画板ではなくカバンのこと。

かぴた,かびた=春先に稲の株が残った田/『株田』の意味か『固まった田』かは不明。

◆かぴたおごし,かぴたうない,かぴたうねー,かびたうねー,かべたおごし,かべたうない,かべたうねー =最初の田うない

かぴてる=カビが生えてる

◆かぷせる=被せる


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No.4

かんめ=蚊/茨城の代表的な訛り

ぎっぎっと,ぎーっぎっと=力を入れる様子を現す,ぎゅうぎゅうと

きやりごし=ぎっくり腰

〜ぐし=〜ごと,〜ぐるみ/『〜ごと』→『ごど』→『ごそ』→『〜ごし』→『〜ぐし』,と思われる。

★ねっこぐしひっこぬいだっぺ:ねっこごと引き抜いたでしょう。

くっちゃべる=べらべらとしゃべる,話をする,無駄話をする

くどい=( 問題などが)難しい,(味が)しつこい,長くてうるさい

けっくり=@しゃっくり,Aてっきり

ごじゃ,ごじゃっぺ=駄目にする

こわい,こえー=とても疲れた様

ざぷとん=座布団

さむしい=寂しい

しかげ=仕掛け,遣り方,段取り

しこざま,しこたれ=醜い格好・様(ざま)

しみじみ=しっかり,きちんと/標準語の『しみじみ』とは意味が異なる

しゃーねー,しゃーんめ=しょうがない/

『しようがあるまい』→『しょうがあるまい』→『しゃああんまい』→『しゃああんめえ』→『しゃあんめ』



No5

じょーった,じょーんだ,じょーんた,じょんだ

【複】上手だ,良い子だ

すいる

沢山の意味がある。

@添える,A仲間に入れる,B口に入れる,C(器に)入れる,D(言葉を添える)言う,

いずれも『添える』に相当するもの。

添える→せえる→すえる→すいるというように訛ったと考えられる。

すじょう,すじょー

【形動】素直,性格が良いこと/『性』が『素』である意味

すずめのす

子供などの髪の毛がくしゃくしゃになっている様子

せーる

【動】添える,仲間に入れる,(器に)入れる,

(言葉を添える)言う/『添える』,日常的に良く使われる言葉

せんべん

煎餅(せんべい)/栃木と茨城の方言

そだへ,そーだっぺ

【複】そうだろう,そうでしょう



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No6

◆だいじぶ 大丈夫/短縮形

◆だいだ 駄目だ,誰だ

◆だす あげる/『上げる』は使われなかった。この言葉は,茨城弁の代表語

◆〜だっべ,〜だべ,〜だべー,〜だっぺ,だっぺー,だっへ,〜だへ,〜だんべ,〜だんべー, だろう,でしょう/茨城弁の基本中の基本用語

◆〜だっぺちけ,〜だっぺちっけ,たっぺちけ,〜たっぺちっけ, 〜だったろうと言うことだ,〜だったそうだ/

究極の茨城弁と言えそうな言い回し,

★あいざーとーどよめにいがながったっぺちけど :あいつは全く嫁に行かなかったろうと言うことだよ

★五合も飲んだんだっぺっちけな :五合も飲んだだろうと言うことだ

◆たんころ @口から出す「たん」のこと,A単車(バイク)のこと

◆〜ちか,〜ちが,〜ぢが,〜ちっか, 〜しか/★ひゃぐいんちがねーのが?:100円しかないの?

 


No.7


◆〜ぢが,〜ぢーが,〜ちが,〜ちーが

助】〜て/標準口語の『〜てか』に相当する,

★なんだっちが?  :何だって?

◆ちぐ,ちく

嘘/茨城と栃木・千葉の一部にしかない方言。古代朝鮮の筑羅島が語源,対馬の近くに巨済島という島があり,古くは『筑羅島』といわれた。この島と対馬の間の海は,朝鮮と日本との潮境にあたり,『筑羅が沖』と呼ばれた。『筑羅』は『ちく』となり,潮境の持つどちらに属するともいえないイメージから転じて『どっちつかず』の意味で使われるようになり,さらに『いいかげん』『うそ』の意味に転化していった(常陽芸文より)。

(その他)嘘に関する訛

・ちぐだます:【動】嘘をつく

・ちぐぬがす: 【動】嘘をぬかす/『ちぐぬぐ』より,してやられたという印象が強い。

・ちぐぬぐ  :【動】嘘をつく/

★ちぐだっぺ:嘘でしょう,ちぐぬげ!:嘘つけ!,

ちぐぬいだらべろぬがれっと:嘘ついたら舌を抜かれるよ

・ちぐぬぎ:うそつき

・ちぐぶづ:【動】嘘をつく/『うそぶく』

・ちぐらっぺ,ちくらっぽ,ちぐらっぽ:嘘

◆ちぐたぐ

【形動】ちぐはぐ,互い違い/『ぐ』は鼻母音,『ちぐはぐ』の『ちぐ』は『値遇』(出合うこと,めぐりあうこと),『はぐ』は『反遇(はぐれる)』で,出会ったりはぐれたりする様が転じたとされる他,一揃いの『一具』が『逸れる』が転じたとする説もある。

 

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No.8


◆〜ちげ,〜ちけ,〜ちっけ,〜ちげが,〜ちけが

【助】〜だって,〜らしい/〜てかい→〜てげ・〜てけ→〜ちげ

◆ちゃーちゃー

【副】しゃあしゃあと,はずかしもなく,平気で

◆ちゃぶす,つぁぶす

【動】潰す/『つぶす』→『つぁぶす』

(古い言い方)→『ちゃぶす』,これぞ茨城・栃木限定の方言

◆ちゃぶれる,つぁぶれる

【動】潰れる

◆ちんぷりむぐ

【動】そっぽを向く/訛りの訛りのような言葉,

『ちんぷり』は『知らない気振り』の転と考えられる

◆ちんぷりこぐ,ちんぷりこく

【動】知らない振りをする/

◆つっぺこっぺ

【副】つべこべ

◆つっぺる:はまる・落ちる

◆潰す

茨城弁では『潰れる』意味の言葉は『ちゃぶれる』。

ところで, 強調等の接頭語を伴った,『おっちゃす』『ぶっちゃす』

『かっちゃす』『くっちゃす』等の『ちゃす』は『潰す』意味である



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No.9

◆ですっぱぎ, ですぱぎ=出ずっぱり,でしゃばり

原型が想像つかない訛,しかし茨城弁では『ぎ』と『り』の発音が近いためと考えられる

◆でほーらぐ, でほらぐ=でまかせ,言いたい放題

群馬でも使うという。『法楽』『放楽』は慰みや楽しみのことで『前に出るのが楽しい』意味が転じただろう。

◆てんき=晴れ

◆でんげる=転ぶ

◆とっぺづもねー=【複】考えもつかない,とてつもない

『途方も無い』が訛ったものと考えられる,

★とっぺづもなぐいがいど:とてつもなく大きいよ



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No10


◆どどみいろ,どどめいろ=黒っぽい青紫色( 内出血の皮膚の色),プール後の唇の色

本来の『桑の実色』の意味が薄れてしまった例,蚕の生産の減少に伴って消えて行ったのだろう。

さすがに群馬では今でも健在のようである。

◆とぷくろ,とぶぐろ=戸袋,雨戸の収納場所

◆どぶた,どぷた=深い田んぼ

◆とろっぴ=しょっちゅう,いつも

『常日』( じょうじつ)の訓読みが訛ったと考えられる。

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No11

◆とんぴくりん,とんぴょごりん,とんぴょこりん=

【形動】おっちょこちょい,向こう見ず,間抜け/『突飛』のほか,
『頓珍漢』(とんちんかん),『へんてこりん』,『頓痴気』(とんちき)
あたりとも関係がありそうだ。
『とんちきりん,とんちくりん』がさらに訛ったものと考えられる

◆にやにや=湿気て柔らかくなった状態,にちゃにちゃ/

★せんべんがにやにやだ:煎餅が湿気て柔らかくなってしまった

◆〜ねちゃった,〜ねーちゃった,〜ねーっちゃった,〜ねっちゃった,
〜ねーちった,〜ねっちった
=〜しなかった,〜するのを忘れてしまった/

★あらー,となりのとーちゃんきのーなぐなったんだどー,しんねちゃったどやー:あらあ,隣のお父さんが昨日亡くなったんだって,知らなかったよ

◆のざぐ,のざく=おえっとなる,吐きそうになる/『のぞさふさぐ(喉を塞ぐ)』意味か?

◆のぞいる,のぜる,のぜーる=むせる/『喉に入る』意味

◆のぞめど,のどめど=喉,咽頭

◆はなぐら=
@いびき,A鼻元/標準語には『またぐら(股座)』はあるのに『鼻座』が無いのは不思議だ。

★はなぐらたででる:いびきをかいてる,はなぐらぶんなぐっちぇ:鼻元を殴ってしまえ




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No12

◆はなめど=鼻の穴

◆ぱーぶぢ=メンコをやること,メンコ遊び

◆はらっぴり,はらひり,はらぴり=下痢/『ぴーぴーどんどん』

◆はり,はりあい=時,機会/『折り』『折り合い』が訛ったか?

◆はんかげーす=口答えする/この『はんか』は『半可』ではなさそうである。

『反歌(はんか)』+『反す(かえす)』の転だとすると出来すぎだろうか

◆ばんげ=夕刻から夕ご飯を食べて落ち着いた頃までの時間/

『夕餉(ゆうげ)』が転じたものと思われるが,土浦では時間を表す意味で用いられた。
夕刻から夕ご飯を食べて落ち着いた頃の時間を表し,それ以降は『よなが』となる。

『よなが』は寝る時間であり,この時間帯の訪問言葉は『こんばんは』が使われる。
 
★ばんげのごはん:夕飯



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No.13

◆びすばる,ぴすばる,ひすばる=

@落ち込む,A縮こまる, 小さくなる,萎れる/『干し』『張る』。

『はる』は『強張る』の『張る』と同じ。

◆びだぐら=

あぐら/『びだげる』の『びだ』と同じ語源だろう。

◆びだげる=

甘える,(子供が)地団駄踏む/ 県北では,『びじゃける』と言う。

『媚態(びたい)』や古語の『混く(ひたたく)』は,ごたごたしている

◆びだこい,びたこい,びったこい,びだっこい,びだっけー=

平らな様,薄べったい/

◆びだっと=

平べったい様/★なーにびだっとすわってんだ:どうしてだらしなく座ってるんだ

◆びだつら,びだっつら=平べったい顔

◆びだばる,びだまる=

@病気等で伏せてしまうこと,Aものすごく疲れること,B潰れる,C倒産する/

『びだ』(平べったい意味や潰れた意味を表す語幹)『張る』

◆びっぢがる,ぴっちがる,びぢがる,びちかる,ぴちかる,
 ぶちがる,ぶちかる,ぶっぢがる,ぶっちがる,ぶっちかる,ぷっちがる=

 =座る,地面にどっかりと座る/(席に)『着く』→『つかる』

◆ぴーぴーどんどん=下痢

 







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No.14

◆ひゃぐご=

物差し/『しゃぐご』がさらに訛ったものと思われる。

◆びろぎだす,ぴろぎだす=(歯磨き等を)押し潰して出す/
 『ひしぐ』と関係がありそうだがあまりに音韻がかけはなれている。
 擬態語からできた動詞と考えられる。

◆びろげる, ぴろげる=(餡や下着などが)はみ出る

◆びんぼぶるぎ,びんぼーぶるぎ=貧乏揺すり/
 標準語では古くは『びんぼう揺(ゆ)るぎ』とも言い,
 『ぶるい』と『ゆるぎ』のミックス語ともとれる。

◆ふしめど=節の穴, 節穴/
 ★おめーのめはふしめどだらげだねーのが:
  お前の目は節穴だらけ(良く見えない)じゃないの

◆ぶぢ〜=『打ち〜』または強調語

◆ぶちこばる= 引きこもる/ぶちこばる

◆ぶぢます,ぶぢまーす=ぶっ飛ばす, ぶん殴る,袋叩きにする/
 『打ち』+『回す』の転,★あいづでは・まったぐ・てーつけらんねがら・
 いっかいぐれ・ぶぢまして・やれば・いーんだ:
  あいつは手が付けられないから1回ぐらい袋叩きにしてやればいいよ

◆ぶぢみ,ぶぢめ=打撲傷,打ち身/
 ★ぶぢみには・やっぱり・めんふらが・いぢばん・きぐわ:
  打身にはやっぱりメンフラが一番効くよ

◆ぷっ〜=『打つ』の促音または強調語,=
  『ぶっ〜』とほぼ同じ使い方だが,やや相手や対象を軽んじて
  小ばかにした意味合いが強くさらに汚い言葉。茨城弁特有の訛。

◆ぶっくす,ぷっくす=たたき壊す,打ち壊す

◆ふったがる=

@膨れ上がる, 膨らむ,A火が燃え上がる,
 B腹が一杯になる/『吹き』+『焚く(たく)』の転,
 ★おめ,あだまふったがってっと:おまえ,頭がぼさぼさだよ

◆ぶったす,ぷったす=

@別のところに置く, A捨てる,B加える/『たす』は『出す』『足す』の転

◆ぶっちめる, ぷっちめる=@ こらしめる,A 勢い良く挟む



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No15

◆ぶっぢゃげる,ぶっちゃげる,ぶっちゃける,ぷっちゃげる=

@打ち明ける,A破ける,B開ける,C器の中身を全部あけ捨てる/

『打ち明ける』意味の『ぶっちゃける』は標準口語でも良く使われる。下町言葉。

★おめーはそーたよげーなごどやっからぷっちゃげちったっぺな:

お前がそんな余計な事をするから,破けてしまったじゃないか

◆ぶっとげる,ぷっとげる=

溶ける,(そばなどが)伸びる,( 餅などが)どろどろになる,打ち解ける

◆ぶづばれる, ぶづぱれる,ぶっぱれる=

(顔が)むくむ,腫れる

◆ぶでる=

@ 内出血する,A何かに当たって傷む,ぶつかった部分が腐る/『打つ』の自動詞形

◆ぶどげる=

@(そばなどが) 伸びる,A(餅などが)どろどろになる,Bふやける/
『溶ける』の転か,『解ける』(ほどける)の可能性も,≒『ぶよげる』,

 ★もぢが・ぶどげでんのも・けっこー・うまいなー:
餅が溶けてどろどろになっているのも結構美味いね

◆ぷらっぷらっ,ぷらぷら,ぷらんぷらん=ぶらぶら揺れる様,怠ける様

◆ぶよげる=

@(そばなどが) 伸びる,A(餅などが)どろどろになる/

『ぶよぶよになる』意味,≒『ぶどげる』

◆ぶんぬぎ=

@他を引き離していること,Aそっくりなこと,B駄菓子屋で売っていたくじ引きの一種/

@の場合は『ぶっちぎり』,Aは茨城の代表的方言,型を打ち抜いて作ったものの様にそっくりな意味。



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No.16


◆〜ぺ,〜ぺー=〜しよう(勧誘),〜でしょう(推測),〜ろう(意志)/

茨城弁の印象を決定づける代表的接尾語。

★いがっぺあ,いがっぺや:,良いと思うよ?,いがっぺど:良いそうだ

いがっぺな:良いんじゃないの?

いがっぺね:良いんじゃないの?(やや丁寧),

いがっぺよ: 良いと思うよ?,いがっぺはー:もう良いだろう?

◆〜へ,〜へー=〜しよう(勧誘),〜でしょう(推測),〜ろう(意志)

★そーたごどあんだへが:そんな事あるんだろうか

◆へごだみ,へごたみ,へこたみ=窪んだ場所,窪地

◆へーぶぢ,へーめぶっちゃし,へーめぷっちゃし=ハエタタキ

◆へんてもねー,へんともねー=大したこと無い様

◆ぽぎだす=吐き出す

◆ほぎる,ほきる=@植物などが育つ,A芽を吹く,B(火が)起きるより



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No.17

◆ほぐほぐ,ほげほげ=(作物等が沢山とれて)喜ぶ様,ほくほく【副】沢山

◆ぽげる=@(木などが)腐る,風化する,A ぼける/@は『化ける』(ふける)の転,Aは標準語の『暈ける( ぼける)』の転,
★はしらがぽげちゃってっぺな:柱が腐ってるでしょうが

◆ほちくる=ほじくる,ほじる/『穿る』の転

◆ほどんと,ほどんど=ほとんど

◆ぼやぼやする=@蒸し暑い,Aのんびりする

◆まぢ=@祭り(秋祭り),A町,B祭日

◆まっきゅーろ,まっきろけ,まっきろけっこ,まっきろこ,まっきろこっこ,まっきんきん=まっ黄色

◆まっぴかり=明るいこと,昼間の様,電気をこうこうと付けた様

◆までる=@片付ける,しまう,A混ぜる/『まで』の動詞形,
@は『纏める( まとめる)』が転じたか?

◆まるぐ,まーるぐ=束ねる,紐で結ぶ

◆みいこ,みよ,みよこ=小川,生活排水用の排水路等:小川・小さな用水路

◆みくさい,みぐさい,みくせー,みぐせー=



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No.18

◆ むぎ=ものの状態, 作物の状態/『向き』,

★いいむぎだごと:良い天気ですこと,きたむぎいいな:着心地が良いな

◆むぎどもねー,むきともねー,むぎもねー,むきもねー=

@とてつもなく,A手荒に,B不相応に,C普通でなく

◆むぎもなぐ=

@とてつもなく,A手荒に,B不相応に,C普通でなく/

標準語の『向きもなく』は『その様子も無い』の意味,

標準語に無いのが不思議な位の表現力ある訛,

★たんぼにざっそうがむぎもなくはいちゃった:

田んぼに雑草がとてつもなく生えちゃった

◆めど,めどこ,めどっこ=小さな穴/

針の孔を『めど』と言うのが転じて小さな穴(孔)の総称になったものと思われる。

◆めーみよ,めーめよ,めーみーよ,めーめーよ=見えないでしょう/

★もう,めーめーめーよ:もう,目が見えないだろう

◆よったがる=寄り集まる/『寄り』+『集る(たかる)』の転

◆ろぐすか,ろくすか=ろくに/東北系の訛,『ろくにしか』の転か?

◆んだちけが?=そうなんだって?

◆んだっぺ=そうだろう

◆んだぺちか=そうだろうか/ 究極の茨城弁と言えそうな言い回し

◆んだぺちけー=俺が言った通りだろう/究極の茨城弁と言えそうな言い回し(完)

 




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